ヴィジュアル系なのかホストなのか、Vホス系ファッションとは

ヴィジュアル系とホストは、パフォーマンスは違うもののファッションも髪型もかなり近いものがあり、どちらも対女性のエンターテイメントだ。表現方法は違っていてもどちらも空間アーティストであり、同種と言ってもいいかもしれない。ゴージャスでキレイめ、カッコ良くてスタイリッシュ。ヴィジュアル系ファッションとホスト系ファッションの共通点は多い。こうしたファッションを身にまとったクールな男たちがもっと増えたら・・・。そんな思いから新たに生み出されたのが、「ヴィジュアル系」と「ホストシーン」のファッションを融合した「Vホス系」スタイルだ。

このVホス系はファッション誌「メンズスパイダー」で提案しているスタイルで、メンスパのプロデューサー鮎川優氏によって生み出されたもの。鮎川氏は人気ホストであり、メンズナックル(お兄系とホストを融合されたスタイルを提案)のプロデューサーでもある人物だ。Vホス系はカジュアル&ストリートテイストのギャル男系ともお兄系とも違う、美麗でロックなファッションをコーディネートに取り入れて、圧倒的な存在感を誇示するファッション。

Vホス系ファッションの定義とは

ヒョウ柄はVホス系ファッションの鉄板。ブラック系のコーディネートが多いVホス系ファッションと相性がいいのがヒョウ柄。ワイルド感やV系らしいセクシーさをアピールするのに欠かせないアイテムのひとつと言える。シルバーアクセも欠かせない。おしゃれの定番でもあるシルバーアクセサリーだが、Vホス系ではセクシーな拘束アクセ、ゴツめで存在感のあるものがポイントになる。

髪の色は2色までがベスト。過度なカラーリングはよろしくない。シンプルかつシャープなスタイリングを意識すること。セクシーさを考えれば、えりあしは長めが基本。隙のないバックスタイルで、全方位を方らした男を演出する。

メイクはナチュラル系。口紅やアイシャドウなどの化粧はやりすぎ。アートメイクやファンデーションなど、あくまで軽く、薄く、ナチュラルに取り入れる程度が望ましい。カラコンは必須のアイテム。どこかミステリアスな存在感をアピールするためにも、カラーコンタクトは重要なアイテム。赤や白などの攻めの色はもちろん、グレーやブラウンなどのナチュラル系もアリ。

ツメの手入れも忘れないこと。こういった細かいところにもこだわりを持つのがVホス系。磨いて艶を出したり、黒や赤など単色のマニキュアで存在感を出すのがお洒落。そしてナルシストであること。自らに揺ぎない自信を持つことは、ヴィジュアル系ないしVホス系ファッションを着こなす絶対条件と言える。身にまとうことで一層自身を深めるべし。

Vホス系の着こなし

艶男らしさを出せるブラック系のコーディネートは、このスタイルに欠かせない。光沢感があってデザイン性も高いライダース風ブルゾン、ロングカーディガン、ヒョウ柄シャツの合わせたい黒ベスト、ロング丈のコートなど、ブラック系アイテムを使ったグラマラスでハードに着こなしたい。ブラック系コーデにヒョウ柄のシャツなど、セクシーな差し色として使うことで、V系らしい妖艶なソウルが芽吹く。

白という色もエレガントな雰囲気を出せるカラー。ただし、全身白に挑戦するならVホス流の遊び心が必須だ。ファー付きブルゾンやインナ-にカットソーなどをチョイスしてみるといいだろう。ファー付きダッフルやフォークロア調のニットガウン、そして白シャツは美麗な雰囲気を出せるひとクセあるものを選ぶべし。

煌く存在感を味方に出来るシルバーアクセ、ハットやブーツ、ストールなどの小物もVホス系のエレガントカジュアルには必須。まさに艶男といった感じのコーディネートに、小物使いをすることでセクシーさをおさえVホス系の装いに仕上げることが可能だ。ヒネリの効いたシンプルめなデザインのウォレットチェーンは、どんなコーディネートにも見事にハマる。また、クロスやスカルなど存在感のあるネックレスは、それひとつで胸もとにインパクトを与えることが可能だ。

1年中活躍するエンジニアブーツは、ダメージ感のあるものを選ぶのがおしゃれ通。ストールはインパクトの大きいもので勝負すること。柄モノでもモノトーンならエレガントスタイルとも相性抜群だ。キレイめスタイルに欠かせないタイは、レオパード柄などを選んでさりげなく存在感を主張すべし。ふわふわのラムファーはシンプルなコーデにゴージャス感をプラスしてくれる。スタッズを使ったベルトはロックテイストの必需品。コーディネートの差し色になる白ならスタイルアップも狙える。


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