ブラックでまとめた新しい渋谷系アメカジスタイル。

渋谷系アメカジといえば、ギャル男的なチャラいサーフ系、明るくポップなイメージなど、カラフルなイメージが先行しがちだ。そんなアメカジスタイルだが、今っぽくするなら全身ブラックでまとめて、一歩先を行く新しいアメカジを楽しみたい。あえて色を使わないソリッドなアメカジ。一見すればワーク系とのアイテム選別が難しく感じるが、アメカジ色を強くする要素をうまく使ってコーディネートすれば、今っぽい渋谷系アメカジスタイルに仕上がるだろう。

アメカジ色を強くする1つめのキーワードはブラックデニム。デニムといえばアメカジコーディネートお約束のマストアイテムだ。しかしながら、ブルーデニムを使用しては今っぽいブラックなアメカジとズレてしまう。そこでオススメなのが、ブラックデニムという選択。いつものデニムアイテムのごとくナチュラルに活用すれば、黒アメカジらしさが伝わりやすい。

例えばマットブラックなミミ付きデニムやさり気ない存在感を放つ刺繍入りデニム、ワイルド感抜群のブリーチ加工デニム。ブラックデニムのツナギという一挙両得なチョイスもアリだろう。ユーズド加工のヴィンテージ風味もアウトロー感があっていいし、ノンウォッシュもアメカジらしさを十分にアシストしてくれる。

アメカジ色を強くする2つめのキーワードはキャラクターTシャツ。アメカジらしさを加速させるには、キャラクターモチーグのTシャツも非常にわかりやすいアイテムだ。キュートなキャラがプリントされたTシャツをインナーに忍ばせれば、カジュアル感は十分に出せるし、黒ベースの全身ならハズシのテクニックとしてアピールもできる。

例えばキュートなスヌーピーやスティッチ、スカンク。ちょい趣向を変えて漫画ワンピースなどもいいだろう。そんなキャラクタープリントは黒ベースのTシャツと激マッチすること間違いなし。ちょっとしたビターなお兄系らしい今どきのアメカジになり、キャラクターを際立たせる男性的なコーディネートに仕上がる。

ストリート感のある渋谷系アメカジのコーデなら、スタンダードなアメカジらしいスタジャンを主役に、パーカやチノパンでまとめた全身ブラックなコーディネートはどうだろう。達人レベルの男であると認識させるには十分な色合わせだ。フードがあるパーカを合わせることで、特有の爽快感がプラスされる。さらにスタッズナローベルトを垂らせば、ワークとは違うストリート感をアピールすることが可能。コーディネートのポイントにもなる。

スウェットとロンTをレイヤードしたアメカジスタイルは、ボトムスはブラック、トップスは濃いめのグレー、レイヤードするインナーは明るいグレーでまとめることで、ブラックのグラデーションコーデが完成する。ハイランクアイテムを自然体に合わせるシンプルな着こなしだ。さらにレザーのチュリップハットなどを被れば、お兄系らしいアメカジに。価値ある小物使いがコーディネートを格上げしてくれる。

レイヤードのテクニックで見せるだけでなく、オーバーオールを使い、さらには複合技で畳み掛ける。成功するにはサイジングはもちろんだが、ブラックの特性を生かした締まった雰囲気が大事になる。色ものだけがアメカジではないということを体現するなら、オールブラック＆テクニックの応用で、付け焼き刃の小僧どもを黙らせよう。