ロック、ソフヴィ・・・ヴィジュアル系ファッションで人気の4つのスタイル

ビジュアル系とホストのスタイルを融合したVホス系ファッション。V系メンズファッション誌のメンズスパイダーで提案しているスタイルだが、ロック色やゴシック度が強いもの、ポップでお洒落なもの、V系テイスト薄めなものなど、さまざまなテイストがある。流行を取り入れつつ、新たな革命を予感させるヴィジュアル系ファッションのスタイルを紹介する。

王道の大人系ロックスタイル

モノトーンを基調とした洗練された大人系ロックスタイルに、Vホス系の艶感をミックスした王道スタイル。メジャーシーンで活躍するミュージシャンが着ているような、そんなテイストのファッションだ。キレイめの服を組み合わせて、アクセサリー類もシルバーブランドのものを着用する。主にミリタリー系やロック、スーツ系などの洋服を取り入れ、ヴィジュアル系のファン以外にも好印象を与えられるような、よりリアルクローズなファッションをメインとしている。

コーディネートに遊び心を取り入れるなら、インナーに派手めのシャツを合わせて、華やかな雰囲気を漂わせるのが正解。モノトーン系の重ね着にして、素材感の違いなどで、アクセントをつけるのがオススメ。合わせるアクセサリーはゴツめのもので、一点豪華主義に見せるのもいいだろう。足元は、あまりゴツすぎないブーツやラバーソールなどを合わせて、キレイめに仕上げるのが定番。また、カジュアルな雰囲気を出したいなら、モッズコートやミリタリー系のアイテムなどもよく合う。

柄シャツとモノトーンアウターは王道の大人ロックスタイルの鉄則アイテム。インナーに白系をミックスすると軽さを出せる。柄シャツは女性的な繊細さが伺えるアイテム。ハードなレザージャケットを羽織れば、甘辛ミックスのコーディになる。ムートンジャケットとデニムなどの黒一色で表現する、王道のハードなロックスタイルは、ジャストサイズのアイテムを合わせて、体のラインを強調するのがコーディのポイント。

ソフトヴィジュアル系スタイル

ヴィジュアル系の艶やかな印象を取り入れつつ、爽やかでスタイリッシュな雰囲気を提案する大人ロックのヴィジュアル系ファッション。ソフヴィと略される。派手な衣装を着たV系よりも、もう少しメジャーを意識したソフトな印象のスタイルだ。特に奇をてらうのではなく、個性を生かしつつ、ちょっと大人のロックスタイルをテーマとする。メイクはナチュラル系で、メロディー重視の曲調が多く、主に既製の服を衣装にしているV系バンドのような、そんなテイストのファッションだ。

メインカラーはブラックだが、地味になり過ぎないよう、ホワイトを差し色に使うのがソフヴィのテクニック。足元はブーツインスタイルで、シンプルめのブーツをチョイスするのがソフヴィスタイルの基本。装飾に頼らず、アイテム一つ一つをきちんと見せるような、洗練されたスタイリングだ。レザーやシルバーをポイントに使い、爽やかさの中にハードな印象をミックスする。選ぶアクセサリーは、控えめなデザインのものにし、ポイント使いすることで、さり気ないオシャレを演出してくれる。

ポイントにファーを使うことで、季節感とゴージャス感を演出できる。全身を控えめなモノトーンでまとめることにより、ネックレスやハットなどの小物使いが目を惹くスタイルになる。ボリュームのあるファー、それからヒョウ柄のインナーなどを使うと、ロックな艶を演出できる。ハードの印象のライダースジャケットもあえて変形デザインをチョイスすれば、さり気なく艶感を演出したソフヴィコーディに仕上がる。

オサレ系スタイル

Vホス系のオサレスタイルは、カラフルでポップなカジュアル系や、パンクミックスな着こなし。オサレとはオシャレのこと。といってもファッションのことではなく、服装を含めたバンドスタイルが、これまでにないオシャレな雰囲気があるということから、オサレ系と呼ばれるようになったと言われている。衣装も音楽もポップでラブリー、キッチュといったキーワードで、ビジュアル系から妖しさを引いたような、若さ溢れる元気なスタイルが主流だ。

人気のボーダーやチェック、ヒョウ柄を大胆に取り入れた、インパクトのあるオサレ系コーディを特徴とし、上下に柄を取り入れるなどの大胆な組み合わせも、シンプルなアウターや小物使いでバランスよく着こなせるので、挑戦しやすいともいえる。最も重要なのはカラーバランス。それぞれの色の系統がブレないようにバランスを見ながらアイテムを選べば、異なるジャンルのもの同士を組み合わせても、失敗が少ないだろう。

パンクなコーディに、ゴシック調のハーフマントを纏えば、フェミニンなミックススタイルになる。ルーズに肩を出すなど、ハズしをプラスして、アンバランス感を楽しみたい。上品なチェック柄のパンツはブレザーやカーディガンと合わせれば、トラッドとパンクをミックスした着こなしになる。トラッド要素をプラスしたいときに最適。

コテコテのヴィジュアル系スタイル

コテコテな艶のある妖し気な雰囲気と、オサレ系のキュートなイメージをスパイスした、究極のミックススタイル。耽美や退廃、猟奇などをイメージに掲げたビジュアル系とオサレ系の中間ぐらいで、コテオサと略される。全体にゴシックな雰囲気や耽美さを取り入れつつ、カジュアルミックスに着こなしのが、このスタイルの基本となる。薔薇と十字架と背徳と血が好きそうな感じでありながら、オサレ要素を持ち合わせている。といってもオサレ系のポップやカラフルといった要素ではなく、ゴシック要素が強いのが特徴だ。

合わせるアイテムも、アシンメトリーなデザインのものはもちろん、スカートやサルエルパンツなどインパクトあるアイテムを大胆に組み合わせて、シルエットに遊びを出すのもコツ。また、ハットや眼鏡などの小物使いでオサレ度をアップするのがオススメ。コテオサの人気はジャケットスタイルで、Vホス系には欠かせないシャイニーな素材がよく合う。足元は個性的なゴツめのブーツやラバーソールなどがいいだろう。

ベストとジャケット、サルエルパンツは、オサレ系コーディの三種の神器的なアイテム。さらに伊達メガネ使いで、オサレ度がアップする。毛並みのいい上質な起毛素材のハットは、男の艶を際立たせる。ヒョウ柄使いでコーディをワイルドに演出してくれる名脇役だ。シャイニーなジャケットで上半身はエレガントに。対するボトムスはアシンメトリーなスカートとレギンスを合わせると、ヴィジュアル系らしい個性的なコーディになる。インパクト重視で勝負したい人にオススメのV系スタイルだ。


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