渋谷系ギャル男に人気を誇った進化系ロックスタイル「アシッドロック」

渋谷系ファッションもいまや様々なスタイルが存在する。2010年頃に渋谷ファッションシーンに登場した進化系ロックスタイル「アシッドロック」。かつてはエセサロン系などと呼ばれ、渋谷系の男たちには無縁なスタイルであったが、ユッキーこと澤本幸秀、セーイこと寺本成位などのメンズエッグの人気モデルによって渋谷系ギャル男風に昇華させた。この2人は進化系ロックの創始者と言っても過言ではないだろう。そんなスタイルをメンズエッグでは「アシッドロック」と呼び、ブラックベースの奇抜なアイテムを落とし込んだ進化系ロックのファッションは、ストリートでも絶大な人気を誇るようになった。

アシッドロックのスタイルとは

アシッドロックという渋谷系ファッションスタイルは、ブラックベースのロックスタイルに、パンクやエスニック、または古着といったアイテムをコーディネートに落とし込むことで、個性的で独特の風合いを出している。一見するとコーディネートは難しそうに見えるが、実はそうでもなく、アイテム選びやサイジングにさえ気を配れば誰でもできる。

例えばインナーはユル長で、トップスはタイトで着丈が長いものを組み合わせるだけで、このアシッドロックスタイルが完成する。パンツはサルエルが主流だが、春夏の季節はショーツとレギンスを合わせればOKだ。注目すべきアイテムはドレープやジレが筆頭で、109系のブランドではBUFFALO BOBS(バッファローボブズ)FUGA(フーガ)GRASUM(グラッサム) がこれ系のアイテムをリリースしている。

このスタイルはエセサロン系などと言われることもあったが、よりロックで渋谷系らしいワイルドさを持っているのがアシッドロック。ロックなテイストの中に自分らしさを取り入れることがポイントだ。ちょっとユーモアのあるアイテムやビビッドな差し色を1点落とし込むことで、自分らしさを表現できる。

このスタイルの面白いところは、ブラックベースにビビットな差し色や、ユニークな形状のアイテムを組み込むことで個性をアピールしたり、ブラックに幾何学的な模様のアイテムを取り入れたり、ちょっとヴィンテージアメリカンを感じさせるアイテムを投入したりと、その人の個性によって微妙にコーディネートの表情が変わっているところで、アシッドロックスタイルの見どころの1つと言ってもいいだろう。

アシッドロックのマストアイテム

ロックスタイルが進化したスタイルということを考えると、クロムハーツは絶対に外せないアクセだろう。ブラックコーデに映えること間違いなしのクロムハーツは、その重厚感が圧倒的な存在感を放つ。渋谷系ギャル男の王道とも言えるジャスティンデイビスも外せない。これらジャスティンデイビスとクロムハーツのミックスチョイスは、アシッドロックスタイルを求める者のステイタスだ。

ブラッディマリーも忘れてはいけない。独自の世界感を放つデザインが、このスタイルのコーディネートに、絶大なインパクトを与えてくれること間違いなし。これらクロムハーツ、ジャスティンデイビス、ブラッディマリーのシルバーアクセは、アシッドロックスタイルにおいて鉄板のアイテムといえる。

首元にはストールが欠かせない。首元にゆとりを与えてセクシーに着飾ることで、男の色気をアップさせる効果がある。同様にドレープのアイテムも鉄板だ。足元はスニーカーでスマートに魅せるの基本。スニーカーはブラックでシックにキメるのが正解で、特にコンバースのスニーカーはマストなアイテムだ。

着こなしのポイント

ショーツとレギンスを組み合わせること。一風変わったデザインのレギンスをセレクトすれば、全体のアクセントになる。春夏の季節は、若干短めのショーツ選びをするのもありだ。そして上記でも触れたがビビッドなカラーを取り込むこと。これもアシッドロックのスタイルをする上で、着こなしの重要なポイントになる。ブラックで統一したカラーコーディネートに、ビビッドな差し色を加えるのが効果大。もちろんサイジングは長短を付けるのが鉄則だ。

アウターは短く、インナーはユル長。これも大きなポイント。シックな色同士をミックスさせてもOK。ドレープとジレの合わせ技も間違いない。首元はユルさを出してセクシにキメる。

様々なテイストを取り入れ、それぞれの突出したポイントを上手く融合させるアシッドロックスタイル。独自のセンスでアイテムをセレクトし、個性のあるアイテム群を上手くまとめることが大切だ。


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