メンズエッグの読モがプロデュースしたブランドまとめ

今は亡き懐かしのメンズエッグ。お兄系やギャル男といえばこの雑誌だった。このメンズエッグの読者モデル(誌面では読モ、メンモなどと呼ばれていた)からは、梅田直樹やJOYなどモデルの枠を超えて活躍する者たちもいた。会社を経営していたり、ブランドを立ち上げたり、歌手デビューしたりと他の雑誌のモデルと比べると、さまざまな方面に活動の幅を広げていた印象がある。その中でもブランドをプロデュースするモデルが非常に多かったのでまとめてみた。

BLUTENBLATT(ブリューテンブラット)

メンズエッグの人気モデル・今井諒が手掛けるBLUTENBLATT(ブリューテンブラット)は、他人とかぶらないクセのある個性的なデザインが特徴。ドイツ語で「花びら」の意味を持つ名前の通り、着る人を華やかな気分にさせる・・・そんなアイテム作りを目指している。古き良き時代のディテールワークを活かしつつも、時代背景にとらわれないボーダーレスなアイテムを製作する。アメリカンテイストを現代風にカスタマイズしたバイカーテイストのアイテム群が個性を発揮。オンラインショップのA.R.K(アーク)で現在も取り扱っている。

SOUL☆FRANKY(ソウルフランキー)

梅しゃんこと梅田直樹プロデュースによる“梅カジ”を提案するSOUL FRANKY(ソウルフランキー)。彼自身が本当に着たい服をデザインしているとのことで、当時はリアルな梅田スタイルを求めるギャル男に人気があった。幅広い年齢層をターゲットに展開し、梅しゃんのファッションのすべてがここにあるといっても過言ではない。目を惹くポップな色目も印象的だ。梅田直樹は既に芸能界を引退しアパレル業とも関わっていないようです。よって現在、ソウルフランキーのアイテムは中古でしか手に入らない。

GRASUM(グラッサム)

ゆっきーこと澤本幸秀プロデュースのGRASUM(グラッサム)。2007年にスタート。バイカーやロック、カジュアルなどのジャンルレスなスタイリングが好印象。流行や枠にはまらず、唯一無二のアイテムを生み出し続ける至高のブランドだ。どのジャンルにも属さず、自由な発想で物つくりを追求していく。テーマである「ノールール」で作る自由な発想がニュースタイルを創出。無駄をとことん削いだシンプルさがグッド。情熱とこだわりを感じる。現在も購入できる。

PEACE ON MARS(ピースオンマーズ)

メンズエッグ創刊時から活躍していたピロムこと植竹拓が中心になってスタートしたPEACE ON MARS(ピースオンマーズ)は、渋谷系アメカジの先駆け的ブランドだ。デザイナーはメンモのピロユキこと鈴木浩之。2003年の立ち上げ以来、一貫した方向性で展開し続け、アメリカンスピリッツが注入されたピースオンマーズらしいデザインが魅力。ポップなカラーとデザインが強烈なインパクトを放つ。原色系アメカジなどの独自の感性で展開されるカラーやサイジングはさすがの一言で、トータルバランスで魅せるアメカジを狙いたい人にオススメ。現在は終了。

FUNNY FACE(ファニーフェイス)

メンズエッグでも人気の佐藤歩がデザイナーを務めるFUNNY FACE(ファニーフェイス)。アメカジ&サーフテイストのキュートでポップなアイテムは、まさにギャル男のマストな渋谷系アメカジといったところだ。ギャル受けのよい鮮やかな色のアイテムが揃う。2008年12月にファニーフェイスから卒業。現在は中古でしか手に入らない。

RECYCLAGE(ルシクラージュ)

佐藤歩がファニーフェイスから離れた後、立ち上げたブランドがRECYCLAGE(ルシクラージュ)。マテリアルにこだわるオールドプレッピーがテーマ。ルシクラージュとは再教育を意味するフランス語。プレッピーの新しい着こなし方、そしてキュートさを伝えることで、定番のプレップスタイルを渋谷プレッピーに昇華させている。製法とマテリアルにこだわることで、味のある古着感を出している。公式サイトは閉鎖し、現在は中古でしか手に入らない。倒産したとの噂もある。

KILLER TREASURE(キラートレジャー)

植竹拓のワントップが展開するKILLER TREASURE(キラートレジャー)は2006年にデビュー。メンズエッグのボビー大石こと大石一聡がデザイナーとイメージモデルを務める。2009年にキラートレジャー改め、K.T NANAI STANDARD(ケーティーナナイスタンダード)に。泥臭さのある「ワーク×ミリタリー」をベースに、アダルトな雰囲気をプラスしたワンランク上のワークスタイルを提案する。現在は公式サイトも閉鎖し、中古でしか購入できない。

Le materiel(リマテリアル)

キオナこと藤沢直希がプロデュースするLe materiel(リマテリアル)は、2008年7月にスタート。モードテイストをベースに、ポップでカジュアルな要素をミックスして遊び心溢れる洋服を展開。常にストリートの流行を見極めつつ、最新の柄や素材を使って、着る人が楽しくなる、ひとクセもふたクセもあるアイテムを作り上げる。上品ながらも個性を感じる着こなしに。最旬の柄や素材を活用して鮮度の高いものを揃える。

NO CROSSING(ノークロッシング)

人気メンモの田中大地がデザインするNO CROSSING(ノークロッシング)。ロックテイスト溢れるデザインにワークの実用性がプラスされた、田中大地の感性が詰まったアイテムが揃う。ノークロッシングはメンズエッグ掲載ブランドとしても人気があり、クラシック調のプリントをはじめ、独自の世界観が漂うデザインセンスの高さは折り紙つき。ロックテイストにワークなスパイスを絶妙にミックス。デザインやシルエットに徹底的にこだわりぬいて、自分が心から「着たい、好き」と思える服つくりをしている。田中大地はセレクトショップBONDSもプロデュースし、BITTER系のNO CROSSING by BONDS(ノークロッシングバイボンズ)もデザインしている。

setel en JADE(ジェイド)

たけぞーこと山田ジェームス武が手掛けるsetel en JADE(ジェイド)は、渋谷系ストリートカジュアルのブランド。2011年春よりスタート。鮮やかなカラーリング、西海岸テイストのスケータースタイルをイメージしたアイテム、ストリート感を存分に発揮するアイテムが揃っている。スケートブランドとのコラボも展開。

Sabbath(サバス)

りょーいちこと荒木僚一がプロデュースするSabbath(サバス)。2011年11月に始動。ネオ・アメリカンカジュアルスタイルをコンセプトに、ミリタリーやワークなど武骨で男らしい雰囲気の中にカジュアルやバイカーのテイストを注入したアイテムを展開している。イカついドクロのロゴがカッコいい。

MAKE LOVE(メイクラブ)

関エグモデルとして活躍したひークンこと岡田大貴が手掛けるアンダーウェアブランド。本物志向のオシャレを目指すなら、普段は見えない部分である下着にこだわって、他人と差をつけたいところ。とばかりに男の下着をプロデュース。男の下着をメリル系をふんだんに使用した生地は、吸水・速乾性に優れ肌触りもすべらか。男の魅力を引き出すセクシーなデザインが、さりげなく見えた時に女の子のハートをガッチリ掴んで離さない。名前が直球で関西っぽい。

LUST(ラスト)

梅しゃんこと梅田直樹が手掛けるLUST(ラスト)。海、ストリート、CLUBなど様々なシーンで活躍できるスタイルが人気の所似。見た目ちゃらめの渋谷系、ポップなイメージのアイテムを展開。カジュアルなメンズ浴衣、澤本幸秀のGRASUMとのコラボアイテムも。

BONDS&PEACE(ボンズアンドピース)

ひっちこと引地敬澄と石垣彰啓が立ち上げたBONDS&PEACE(ボンズアンドピース)。コンセプトはヴィンテージカジュアル。古き良き時代のテイストを現代的に解釈したアメリカンカジュアルのアイテムを提案している。圧倒的な存在感を放つアイテムたちは独自の世界観を構築。6年間務めた後、2015年8月に辞任を発表。アシスタントだった鈴木淳平に引き継いでいる。

GENIE BLEU(ジェニーブルー)

ゆっきーこと澤本幸秀が手掛けるGENIE BLEU(ジェニーブルー)は渋谷系ファッションの通販サイト「ジギーショップ」のオリジナルブランド。2012年にスタート。水の精霊を意味するジェニーブルーは、男のセクシーさや品のよさをテーマに、ジャンルレスな洋服を追求している。絶妙なカラーリングのお兄系アイテムが多数揃う。

REBTRAIT(レブトレイト)

たけぞーこと山田ジェームス武が手掛けるREBTRAIT(レブトレイト)。こちらもまたジギーショップが2013年9月から展開しているオリジナルブランドだ。名前はREBEL(反抗)とTRAIT(特質、素質)を合わせた造語。たけぞー自身がリアルライフで楽しんでいるバスケットボールやスケボーなどのストリートカルチャーを反映させたアイテムを展開している。

FERIATH(フェリアス)

いまやモデルの枠を超えて活躍しているJOYことジョゼフ・グリーンウッド、そして格闘家としても活躍する上松大輔のメンズエッグのモデル2人が手掛けるERIATH(フェリアス)。名前はfist(拳)、faith(信念)、dream(夢)、breath(呼吸)の4つの言葉の意味を合わせた造語。アンダーグラウンドな大人系とトレンド感のあるカジュアルの2ラインを展開。ワークテイストの男臭いワイルドなブラック系アイテムを提案している。

Rab(ラブ)

石垣彰啓がプロデュースするハンドメイドのアクセサリーブランドRab(ラブ)は、2012年にスタート。早く着けたい、早く着たいと思えるアクセ、身につけたい人のテンションがあがる材料として提案している。名前はreliance and bond(信頼と絆)の頭文字を繋げた造語。

DEUX MODE(ドゥモード)

澤本幸秀と藤沢直希の二人でプロデュースするDEUX MODE(ドゥモード)は、2010年にスタート。2人の視点からこれはカッコいい!と思えるお洒落な洋服を提案している。グラッサムともリマテリエルとも違う、ユッキー&キオナ二人の世界感。こだわりのディテールとシルエットが特徴の大人のモードカジュアルを共同で作り上げている。

ALTER VENOMV(オルターヴェノム)

オルターヴェノムは関エグの寺本成位がプロデュースするデザイナーズブランド。2010年6月にスタート。寺本成位といえばアシッドロック。ということでオルターヴェノムも当然、渋谷系アシッドロックが基本テーマだ。寺本の世界感を落とし込んだロックなアイテムに、お兄系のテイストを加えたファッションを提案している。

ZEALL7/5(ジール)

これまた関エグの寺本成位が手掛けるZEALL7/5(ジール)。ロックやバイカーテイストの大人っぽい洋服を提案。着る人をワンランク上の引き立ててくれるハイセンスなアイテムが揃う。SOUL☆FRANKYやLUSTともコラボしている。

DEARY(ディアリー)

元メンズエッグの読者モデルであり、デザイナーでもある堤賢二が立ち上げたブランドがDEARY(ディアリー)。何時、如何なる時でも、どんな場所であっても着る者の魅力を最大限引き出し、決して品位を落とさないような“洗練されたキレイめ大人スタイル”をコンセプトに掲げている。10代から大人まで年齢に関係なく着られることを前提として、モノトーンアイテムを中心に展開している。通販サイトのDEARY WEB STOREは現在、総合通販サイトになり、爬虫類やカメなどを主に販売している。


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